強く、やさしく。

橋本晶子

akiko hashimoto

竹の採取は1日に300本が目標。冬ほど固くて質のいい竹を採取できる。人の目の届くところだけでなく、雪の積もる山の中を竹を求めて崖のほうまで進むときもある。1年に数千本の竹を使ってかごや道具をつくる。一連の作業の中で竹ひごを作るのが最も大変な工程。まず皮をむき、鉈で割りをおこなう。「機械を使うと竹の脂分が抜けて長持ちしませんから、私はなるべく手で削ります」。ここで傷つけると完成品の見た目を左右する。全ての工程を終えて、編み始めるときには夜になっていることもある。なぜ橋本さんはこれほど長時間を要する竹細工を続けてこられたのか。「すず竹の素材の姿が好きなんです。作品が自然を省みるきっかけになればとも思っています」。

¥5,200

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